2015年 05月 23日
今となって思うこと
一緒に通っていた頃は、この庭を見て必死に挨拶のくだりを考えていたような。
当然ながら直前に考えて何も思いつくわけがなく、ちらりちらりと先生を見ながら助けを請うことに・・・。
母が通っている茶道のお稽古。
突然伺ってもいいのか不安なわたしと、それとは対照的に人が増えることによって先生の目が少しでも届かなくなることに喜ぶ実家の母(63歳)。
久しぶりにお点前拝見と行きましょう~っ!(えらそう)
ガーーーーン!!!
本日のお稽古「茶箱」
お家元様の奥様好みだというこちらの茶箱。
今年の月会報表紙も茶箱特集とかで、普段のお稽古にも茶箱を取り入れる趣向となったのだとか・・・。
いつも通りのお稽古で、さっさとスピーディーに終わらせたかったらしい母の期待はもろくも崩れ去り、慣れない茶箱手前に苦戦することが予想されるこの日のお稽古。
お客さまのわたしは気楽なもので、おいしい和菓子に夢中です。
わたしは道明寺と餡入りの浮島をいただきました。
金平糖をおひとつどうぞ。
お茶にはこんな粋な遊び心があるというのに、それを楽しむ余裕が全くなかった当時のわたし。
茶箱をガタガタと開ける母。
ここで先生より一言。
「(母)さん。もっと丁寧にね。」
何十年とおけいこしている母。
未だにそんなことを注意されているんだね!!
茶箱は湯杓を使わず薬缶で直入れ。
てんやわんやで一服頂戴いたしまーす!!
久しぶりにいただくお抹茶。
やっぱりわたしは和菓子も好き!!!
決して情熱的に通っていたわけではなかったお茶のお稽古。
もっときちんとやっていれば、何か身についていたのかな。
とてつもなく上品で優しい笑顔で、時折凍てつくような言葉を発するお茶の先生。かなり恵まれた環境にありながら、当時のわたしはそれをも分からず、随分と長い間ぼんやりともったいない時間を過ごしてしまいました。今さら気付いても遅いんだよなーーっ!!!
よし!!!
こうなったら、母にすべてを託しまーーすっ!!
あとは頼んだ!!母上さまーーーっ!!!
わたしの分もがんばってー!!!
やっぱりわたしは根本的なものが間違っている気がします。。。