2013年 09月 23日
初志貫徹VS意志薄弱
地味に続けている、海老ワンタン麺の食べ比べ。
本日のお店は銅鑼湾の「池記」です。池記と書いて「チーゲイ」と読むこのお店は、
あのミシュランガイドにも掲載されたという、香港では超有名店なのです。
その超有名店の中でもナンバーワン人気メニューが海老ワンタン麺。
期待に胸を膨らませ、勢いよく入店しまーす。
定番の油菜もいただきまーす。こちらのお店は4種類の中から選ぶことができ、
これはガイランという野菜。どのお店でも油菜は、油をはったお湯でゆでているため、
中華圏独特の長く太いお箸でつまむと、ツルツルすべります。中華圏の方が、
お豆も里芋もつまめる、繊細な日本のお箸を使ったらどれほど感動するでしょうか。
お箸はさておき、お食事の準備です。
なぜ、このような準備がされているのかというと・・・。
海老ワンタン麺目当てだったにも関わらず、店内メニューであまりに気になる品を発見!
初志貫徹ならぬ意志薄弱なわたしは、猛烈なスパートをかけて駆け込んでくるこちらの
メニューにとっさの軍配があがり、あっさりオーダーしてしまったのでありました。
渡り蟹を丸ごと一杯使った「金衣蟹皇粥」。桶に入っての登場です。
普通のお粥を何十倍も濃くした蟹の濃厚な出汁に、オレンジ色の蟹味噌もたっぷり。
玉子とじのようにまろやかなコクがあるのですが、それは蟹の出汁と蟹味噌によるもの。
カニ鍋の〆の雑炊をも勝るこの蟹粥は、反則的なおいしさ!これが最初から食べられる
のなら、カニ鍋の需要は減ってしまうかも・・・というくらい力のあるお粥です。
たっぷりの蟹の身、というわけではないけれど、無心で蟹味噌をほおばり、身をほじくる
わたし。ちょうど話し相手もいなかったことだし、これ幸いとばかりに蟹に集中。
手はもちろん、洋服にも蟹汁を飛び散らかし、最後まで美味しくいただいたのでした。
蟹粥を注文される方、お洗濯のできるお洋服で行かれることをおススメいたします。
また、非常に食べにくい場面も多く、蟹にむさぼりつく姿は決して上品で美しいとは
いえない為、まだ関係が微妙な異性と来店されることはやめた方が良さそうです。
是非一人で来て、自分のペースと自分の世界で蟹と向き合う時間をお楽しみください。
もちらん、海老ワンタン麺など、食べやすいメニューも数多く取り揃えてありますよ。
蟹粥で調子がでてきたわたしは、その足でハイサンプレイスというショッピングモールへ。
香港内にも何店舗か支店のある有名な香港スイーツの名店「満記甜品」がこちらの
フードコートに出店しているのです。
香港版おぜんざい。
ふっくらと炊かれた小豆は極力甘みが抑えてあり、じわっと体にしみこんでいく感じ。
ほくほくのなつめにだんごが3つ。このおだんご、ただのプレーンだんごかと思いきや、
だんごの中には、ほんのり塩気を感じる落花生と胡麻の餡が入っています。
ぜんざいの甘さとだんごのもちもち、時折塩気を感じる絶妙な組み合わせ。
餡の塩気がここぞというポイントをついてくる、瑞穂の豆大福的な甘じょっぱさ。
まだまだ試してみたいメニューがたくさんあり、しばらくは香港スイーツから目が
はなしたくてもはなせません。